ヨーロッパに行くと↑こういう人たちがたくさんいる。観光地でエッフェル塔を売っていたり、モンマルトルやイタリアのビーチでミサンガや手作りのアクセサリーを売っていたり、頑張っている。パリでタクシーに乗ると、ほとんど移民と思われるような人が運転手をしていて、電車の中では少年が乗り込んできて、お母さんが病気だから、というメッセージを書いたカードを配り、寄付を集めたらまた隣の駅で降りていったり、地下鉄ではおなじみのジプシーが寄付をもらって降りて行く。バイオリン弾きはどこにでもいるし、何もやらなければ座って缶だけ置いていたり、路上に母子が座って缶を立てている風景もめずらしくない。道でタバコを取り出せば、見知らぬ人たちから1本くださいと言われることも普通。

 

危険とか嫌だとか言う前に、まずは驚く。

 

バチカンでもセキュリティチェックで水までとりあげられるので、難民・移民系の人たちが出口で待ち構えていて、どこの水かわからないペットボトルの水を売っている。セーヌ川のほとりと言えばロマンチックな気がするけれども、犬と一緒に浮浪者が座っている。

 

日本にも昔は兵士の恰好をした片足のない人たちが乞食をしていたのを覚えている。今は、福祉が進んでいるので、生活保護でアパート借りて医療費だってタダのくせして、コンビニの賞味期限切れしたおにぎりを食べながら広場で皆でテレビを観ながら日本酒飲んだり・・・

 

人間も群れを成す、というか、結局大阪の西成地区の人たちでも、新しい人がきたら、賞味期限切れのおにぎりを分かち合っていたり、毎日同じところにいたら乞食で座っている人とも何となく顔見知りになったり、パリのパン屋さんで、私などはいちげんさんの観光客に過ぎないけど、浮浪者の人は店員と顔見知りで、彼が入ってきたら店員は何も言われなくてもバゲットを袋に入れてコインを受け取る。

 

どんなことにも慣れがあって、昔はそういう人たちを気の毒に思うというより、足早に通り過ぎようと思っていたけど、いるのが当たり前になってしまったら、関係ないというか・・・

上野のアメ横へ行くと、移民だらけでTシャツショップの店員は黒人だ。歩けばケバブ屋トルコのビール。

 

ただ、治安はいいという感じはしないよね。モンマルトルの丘もちょっと裏に入ると小便臭い。

お得なんですけどね、あの界隈は宿代も比較的安いし・・・

だけど、近頃はテロが増えてそれどころではないとか?

テロのせいでどこが安全とも言えなくなってはいる。

 

教会の治安も悪くなっている上に、寄付までとられて、難民がどうたらこうたら貧しい人たちにどうたらこうたら、が教会なので・・・ フランスのミサの出席率が20%と聞いて驚いたけど、うちの教会も似たようなものなので、今のところテロがないだけましかも。

 

写真は、司教の日記から拝借してきました。

 

エレミヤ 25. 27-29